その他
etc.


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 付録: 19年前のツェルマット(1988年) 

ブリーグからツェルマットに向かって出発 ツェルマットに着くなり雪崩に目撃
当時のツェルマットの駅は今と全く違う バーンホフ通り Bahnhofstr は今と変わらない ゴルナーグラート鉄道車窓より
ゴルナーグラート鉄道車窓より ゴルナーグラート鉄道車窓より ゴルナーグラート駅
山岳ホテルのテラスよりゴルナーグラート駅 山岳ホテルのテラス 新婚旅行でスキー

ボーゲンで滑降する家内 ゴルナーグラートから滑降するのが初心者むきとホテル支配人からアドバイスを受けた

私は日焼けが酷かった スキーをしながらテラスでビールを飲るのは最高だった

19年前の新婚旅行での素晴らしい景色が忘れられずに今回の結婚20周年旅行となった

← 当時のゴルナーグラート鉄道の切符
   昔の国鉄(日本)の切符みたい
 

 

 

旅の回想



出発1時間前のドタキャン

 本当は8/21日(平成19年[2007])に出発のはずであった。
 ところが、出発1時間前に急な仕事の電話があり、旅行を延期した。
 月に1〜2度の休みで、毎日朝6時から夜8時までの勤務。車で5分のホームセンターに行くのさえ2週間ほど行けないこともある。

 そんな私たち夫婦にって、年に一度の旅行は、一日の終わりのビールみたいなものである。このために、あるいはこれを励みに、耐えざるを耐え忍びがたきを忍んでいるのである。今般、その旅行がドタキャンになったときは全身の力がぬけ頭は放心状態になった。ただでさえ、全額キャンセル料を徴収されたらとんでもない額になるし。

 結局、6日間出発を遅らせた。結論から言うとそれは間違いだったかも知れない。ベストは3日遅れの出発。それも4日目に予約のホテルに宿泊という途中から参加すべきだった。アリタリアのミラノ往復ではなく、KLM に変更でもして往路ジュネーブ着、帰路チューリッヒ発にしたらよかった。

 まず6日出発を遅らせたことで、旅行そのものへのモチベーションが低下した。さらに、仕事への影響があまりにも大きい。家族にも迷惑をかける。なにより、ホテルの予約をなるべく変更せずに旅行することは、キャンセル料や予約変更の手続きとその可否という点からも重視すべきである。私の場合、旅行初日を最終日に、二日目からの三連泊を最終日の前の三連泊にすれば良かったのである。

 でも、急な仕事の処理と、茫然自失状態でそこまで気が回らなかった。幸い三連泊を予定していたホテル二軒が予約変更に応じてくれたので、旅程をそのまま6日間スライドさせた。その他のホテル二軒はギャランティー没収あるいは全額徴収である。

 飛行機のキャンセル料一人3万円とレンタカーのキャンセル料1千円を含めると10万円ほどの損失である。なにより、コモやシャモニーのホテル探しに苦労した。結局コモは諦めルガーノにした。シャモニーのホテルはメールで問い合わせても満室で断られたり、23時間も返事が返ってこなかったりした。

 電話で予約変更したり予約できないので、どうしてもメールになる。メールの返信は現地時間の10時以後であり日本時間の午後5時以後である。ホテルの朝食やチェックアウトが落ち着く時間なのだろう。それならまだしも、現地の午後2時3時になると日本の9時10時である。この時間になると私は就寝体制である。この時間に返答をくれたホテルもあったが待ちきれなかった。数日で出発なので焦っていた。結局空室を即答できるホームページをもったシャモニーのホテル群があったのでそこに予約した。

 ただ、そのシステムはネットサーフィンしてみつけたもので、フィッシング被害に遭わないか心配だった。結論としては杞憂だったが・・・。

忘れ物

 空港のリムジンバスで忘れ物に気づいた。「地球歩き方 スイス」である。これなしに個人旅行するのは心細いから関空で買うことにする。

 それともう一つ忘れ物。それは、初日行程の自作資料である。レンタカーをインターネット予約したときのプリントや、宿泊ホテルへの道程の地図(Google Map を印刷した)、あるいはホテルのHPに掲載された地図とインターネット予約時の印刷である。

 幸い、メールのやりとりはノートパソコンにコピーしていたし、ホテルも新たに関空で購入した「地球歩き方 スイス」の地図上に記載されていた。

ノイズキャンセリング・ヘッドフォン

 以前使っていたノイズキャンセリング・ヘッドフォンを娘か息子に貸したら紛失されてしまった。というわけで、ソニーのイヤホン型のものを買っていて持参した。新幹線では良かったが。飛行機での効果は今ひとつだった。イヤホン型で小さくてバッグの場所を取らないのはメリットであるが・・・。もう少し中低音をキャンセルして欲しい。もちろん、あるとないでは大違い。それから私の耳の形と相性が悪いのか、2時間以上装着すると耳にあたる部分が痛くなる。次回の旅行までに、定番のボーズかオーディオテクニカのを買おうと思う。

バッグ

 カメラバッグに、カメラボディーが二つとレンズ三本、そしてノートパソコンを入れている。これに、パスポート、旅行ガイドブック、携帯電話、パスポートなどなど。もうパンパンである。もう少し大きなカメラバッグが必要である。カメラボディー2台とレンズ3本だけでもいっぱいになる。トレッキング用の雨具やヤッケを入れられないし・・・。


往路


関空12:45 - 18:30 Milano AZ 795 (マルペンサMalpensa空港)

 関空で確認すると、フライトは10分早い12:35になっていた。別段問題なし。中国の敦煌でフライトが半日早くなることもあったから驚かない。

フライト

9:45 関空着。これは予定通り。

 機材はボーイング777。座席は生まれてはじめて欧州路線のビジネスクラス。結婚20周年なので張り込んだ。次回からしばらく(いや、ずっ〜と)エコノミーだと思う。HIS で予約を取るとき、夫婦隣り合わせの席が取れないといわれたのだが、実際の座席はがらがらに空いていた。座席は、第一列目。前は広くてよいが、足下に荷物を置けないのは不便きわまりなかった。(前席のシート下に置けない荷物は基本的に頭上の荷物入れに入れなければならない)

 ビジネスクラスの料理だが、ワインとパンは美味しかったが、あとは別段感動するような料理ではなかった。歩いて数分の近所の普通のイタリアン・レストランの方が数段美味しい。同居の姑に仕え、週100時間拘束されるような家内への御褒美と思ったが肩すかしだった。といっても広く快適な革張りのレカロシートは居心地・寝心地ともによかった。

フライト中の睡眠

 遠足前夜の小学生みたいなもので、旅行前はなかなか眠れない。わくわくして眠られないのもあるが、荷造りの追い込みで眠られないのもある。朝3時に目が覚めたまま眠られなくなった。寝不足になったおかげで、フライト中2回ほどぐっすり眠られた。フライト中に数時間眠らないと時差ぼけが酷くなるから良しとしよう。

フライト中の映画や音楽の音質

 飛行機にしても新幹線のグリーン車にしても、手持ちのヘッドフォンを座席のジャックに差し込むと、とても音質が悪いものである。しかし、今般のB777はそこそこの音質だった。といっても、かなり圧縮したMP3のような音であるが・・・。

 感心したのは、映画も音楽も自分が見たいときにそのプログラムの最初から見られること。映画や音楽のプログラムがそこそこ豊富なのことである。ただし、ニュースやドキュメンタリーは英語とイタリア語だけだった。

飲酒は我慢

 離陸して直後の昼食はワインを飲んだが、到着8時間前からアルコールは飲まなかった。マルペンサ到着後すぐにレンタカーの運転があるからである。客室乗務員の話によると、イタリアも飲酒運転に厳しいらしい。

マルペンサ空港到着

 空港到着は時間通りだった。
 バルチック海からポーランドとドイツ上空を通過して、着陸態勢。天候はロシアシベリアからイタリア上空までずっと曇りだった。山を観て、山を歩く今回の旅行がずっとこんな天候では困るのだが、こればかりは仕方ない。

 空港の駐機場に停まるまでは順調だが、タラップがなかなか接続しない、機器の故障かと思うくらいだった。ビジネスクラスなので先に機外に出られたのは良いが、いつもなら前の人々について行くだけでよかったが、先頭から3番目を歩くことになった。しかも、前の二人は途中どこかへ消える。空港の中で迷うかと思ったが、ひたすら EXIT と Baggage と書いてある方向へ歩くと、荷物の受け取り場所に到着。問題はなかった。

 7年前に購入した地球の歩き方には、マルペンサ空港は新しい空港だと書いてあった。しかし、Terminal 1 を見る限りそんな印象はなかった。もっとイタリアらしいお洒落で斬新な、そして機能的な空港を期待したのだが。

 EU 圏内は4年ぶりなので入国審査の方法を忘れていたが、用紙の記載などもなく。何の質問もなく、パスポートを見せるだけだった。

レンタカーの手続

 さて、手荷物を受け取り、レンタカーの借り出しである。

 事前にインターネットで予約していたのだが、ルノー・クラス(Renault Megane 1.5 DCI)を予約していたが、返ってきた答えは日産かフォードとどちらがよいかというもの。日産は好きだが、異国情緒を感じたい私にとって不向きなのでフォードを選んだ。どうも、この時点で料金がルノーより高くなったのだが、そんな説明はなかった。

 で保険のことで、コミュニケーションがうまく行かなかった。自車両損害金支払免除制度(CDW)、車両盗難保険(TP)に、プラスして更に補償額がアップし、しかも免責Oになる保険に入らないかというやりとりであることは想像がついた。ユーロ高でレンタカー代金が高くなり、更に車両のクラスが説明の無いまま数百ユーロもアップして、そのうえ240ユーロの保険金など入れない。ただ、CDW と TP は入っていることを確認したかった。それと CDW と TP だけで走ることの妥当性を訪ねたかったが私の語学力では無理があった。それだけでなく、職員の何とか聞き取ってやろうという態度に乏しい女性職員の対応では無理があったし、彼女にとっても英語は外国語である。彼女の語学力にも問題があったと思う。イギリスやカナダでレンタカーを借りるときは問題なかったが、その他のドイツやベネルクスなどで車を借りたときは言葉のやりとりに苦労してきた。

 最後に満タンで返すのかどうかという彼女の説明が聞き取れなかった。満タンの返却が原則であるが、5年前、イギリスで借りたときは満タンにする必要はないとうサービスだった。そのことを再度確認しようとしたが、彼女は私の話を聞こうという姿勢に欠けており、十分な説明をしてくれなかった。私の語学力の責任だが、どうも今までで一番コミュニケーションがうまくいかないレンタカーの窓口対応だった。別段、暇そうな窓口なのに・・・。

 指定された場所にレンタカーの駐車場には難なく到達。とてもたくさんのレンタカーがあった。毎回思うことであるが、これならレンタカーの予約などそもそも必要ではない気がする。当初の車種クラスと違うクラスになることがよくあるし、どこでも、たくさんの在庫がある。こちらとしても在庫の中から好みの具体的車種を選べる。まあ、先方にとっては本人確認のために予約があった方が安心だろうし時間もかからない。

レンタカー窓口のポイントは

 予算 現地通貨でいくら以内か
 車種 乗車人数と荷物の量
 保険 保険の種類とそのイニシャル(cf. CDW TP)を示し、保険を含めた予算を窓口に提示
 燃料 返却時に満タンにするのか

の四点かをしっかりおさえておくべきだ。また、会話力に自信がなければ(窓口職員の英語力や態度に不安があれば)、上記を英文にして印刷しておくべきだ。インターネットでの予約にもかかわらず違う車種になることが多いから。

19:00過 レンタカーチェックアウト

 さて、よくあることであるが、ダメージの説明や書類表記がないのに、借りる前にかなりの傷がクルマについていた。念のため、借り出し場所が写るように写真を撮っておいた。これは、返却時の精神的不安を防ぐために必須である。

 やたらと、ペダルが右側にシフトしたクラッチペダルを踏んでエンジン始動。四隅がまだつかめていないのに、バックして駐車場から出さないといけない。せめて後退で入れてくれていればよいのに・・・。ラテン系のいい加減さか。

 さらに、駐車場の一方通行を無視してクルマがどんどん入ってくる。どうもレンタカー会社の職員である。この辺もラテン系?

 さて、左ハンドル右側通行は2年前のカナダ以来であるが、すぐになれた。最初のロータリーも「右右右」の呪文を唱えて難なくクリア。それはともかく、左ハンドルのマニュアル車の運転は19年ぶりである。空港から国道に出る頃には慣れた。5速がかなりのハイギアーになっているのか80km/h以上にならないとディーゼルエンジンが不機嫌な音を出して、何より加速しない。

 家内には簡単なレクチャーをしておいた。今日の道程の詳細地図は日本に忘れてきたが、レンタカー会社で戴いた地図で迷うことはなかった。8号線に入ってしばらくミラノに向かって走るだけである。走行車線は90km/h、追い越し車線は120km/hくらいで流れていた。やがて、Como の標識とともに9号線の案内があるので分岐にはいる。あとはまっすぐルガーノへ向かう。ただし、この分岐までにルガーノとスペルの雰囲気が似た 地名があってもう少しで道を間違えるとこだったが家内が気づいて助かった。

高速料金

 さて、イタリアで車を借りるとスイスの高速料金40スイスフランを払わなければならない。年額で勿体ないが、日本の高速料金を考えると安いもの。それは事前に知っていた。
 それはともかく、Como あたりで高速の料金所のようなものがあった。一番左の車線が日本でいうところのETC、真ん中がカード、一番右側が現金払いである。

 もし、カードがクレジットカードではなくハイウェイカードなど特殊なカードであったら大変なので現金払いに並んだ。不親切にも、料金表が表示されない。停止したときに、ユーロ建て料金が表示される。実は、高速道路料金だったのである。

 そんなことは、こちらは知らず。スイスの高速料金40スイスフランを出すと、職員は10フランだけ受け取り、ユーロでおつりをくれた。まあ、いいか。


利用したホテル


ルガーノ
Hotel Walter au Lac in Lugano
Piazza Rezzonico 7
CH-6900 Lugano

グリンデルワルド
キルヒビュール Hotel Kirchbuhl
Familie Christian Brawand Postfach 44
CH-3818 Grindelwald

シャモニー 
Hotel Mont-Blanc
BP 135 62 allee du Majestic
74404 Chamonix Mont-Blanc


ツェルマット
アレックス Hotel Alex
Families Perren & Hurlimann
CH-3920 Zermatt


写真器材

Eisai

Nikon D200
Fujifilm S3 Pro

AF-S DX Zoom Nikkor ED 12-24mm F4G(IF)
AF-S DX Zoom Nikkor ED 17-55mm F2.8G(IF)
AF-S DX VR Zoom Nikkor ED18-200mm F3.5-5.6G(IF)

家内

Nikon D70
AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G(IF)

19年前の写真

Nikomat EL
Nikomat FT-2

Nikkor 50mm F1.4
Ai Nikkor 28mm F3.5
Ai Nikkor 200mm F4


(C)2007 Eisai & Keiko Ishibushi ALL RIGHTS RESERVED

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