インド四大仏跡を巡る旅

〜 雑感 〜


パトナ郊外で見かけた花嫁とそのクルマ

 花嫁を目撃した。写真を撮るのは失礼かと思ったら、ガイドがどうぞどうぞという。それでも遠慮して取った。フラッシュを光らしてよく言うと思われるかもしれないが・・・。

 自動車は花で飾られ、後部座席の花嫁は伝統的な化粧をして塔のようなものを持っていた。

牛糞のリサイクル

 現地ガイドのカンさんから、面白い話を聴いた。牛の糞の処理方法であるが、肥料ではなく燃料となるそうである。牛の糞をセンベイ状の円にして、家の壁や大木などにペッタンペッタン貼って乾燥させている。上から、凸版で付けたような模様があった。実はこれ、指の形だとか。そして、この乾燥牛糞を燃料として売る。5kgで5ルピーほどになるそうだ。

 赤いサリーの美少女がまさにその作業で牛糞をさわる瞬間を目撃した。しかし、気の毒でシャッターを押せなかった。

 私は茶化すつもりは全くない。これこそ真のリサイクルでありエコロジーである。いつか石油が枯渇するだろうし、日本の将来にも栄枯盛衰の波があるだろう。

下痢と抗生物質

 刺激の強いマサラ料理の香辛料だけでも胃腸が弱る。そこへ慣れない細菌が胃腸に入り下痢がおこる。二回目のインドでも帰国後下痢に見舞われた。
 うがいもミネラルウォーターでするなど気をつけたのに・・・。一流ホテルだからと安心して食べた生野菜が原因かもしれない。迂闊だった。
 風邪の抗生物質と胃腸用の抗生物質は違うようだ。左のクラビットなど、細菌性の下痢に対応した抗生物質を持参するべきだった。
 

 お釈迦様の歩かれた道。そのおおよその位置はインドの四大仏跡を訪ねるまでに地図で把握していた。

 ところが実際に訪ねることで、その位置関係が実感として把握することができた。

 仏教遺跡の移動に高速道路もなければ飛行機もない。時間はかかるが、それは好ましいことでもあった。

 雄大なガンガーとその支流の肥沃な大地は2500年前も豊穣な作物で満ち足りており、お釈迦様のような自由思想家と弟子を育むことができたのだろう。

(C)2005 Eisai Ishibushi ALL RIGHTS RESERVED
DATA: Nikon D70 ,  AF-S DX Zoom Nikkor ED 12〜24mm F4G(IF),
AF-S DX Zoom Nikkor ED 18〜70mmF3.5-4.5G(IF) , Ai AF Zoom Nikkor ED 80〜200mm F2.8D

【雑感】

旅行前

 得てして旅行前・旅行中には想定外の仕事が入ってくる。
 申し訳ないが、旅行直前の会議、講習会はキャンセルした。荷造りや旅行前の買い物で余裕がない。
 母が退院が旅行前日、退院が遅れれば家内が旅行をキャンセルしなければならないところだった。長女も修学旅行。家は母と孫たる息子と二人である。退院した母も点滴など通院が必要で、留守中は大変である。留守番に来ていただく伯母と叔母にも迷惑がかかった。うちに勤めていただいてるK氏にも大変忙しい目をさせた。
 ともかく、隠居の老夫婦でもない限り、海外旅行は多かれ少なかれ迷惑を振りまくものである。申し訳ない。この場を借りてお詫び申し上げる。

もう一度行けたら行きたい心残りな場所

○ティラウラ・コット(ネパール カピラバスト跡?)
○ピプラハワ(ネパール 大ストゥーパ跡)
◎前正覚山(ブッダガヤ近郊)
◎多宝山 霊鷲山を見下ろしてその全容を見たい
○七葉窟 (経典編纂作業の霊跡)
○パトナ博物館
○舎衛城、祇園精舎
◎ヴァイシャーリー (お釈迦様が美しいと賛嘆した最後の雨安居の場所)
○ナーランダの博物館
◎サンチーのストゥーパ

忘れ物 あった方が良かったもの

パソコン予備バッテリー

あるのに軽量化のため持参しなかった

ガイドブック2冊目

地球の歩き方をなくして不便した
個人旅行だと非常事態だった

衣帯

お坊さんの袈裟と衣は準正装に近いものが必要だと思った
韓国の坊さんも略装はしていなかった

新聞紙

弁当の日、お尻に敷くため

ズボンのポケットにはいる小銭入れ

硬貨はほとんど使わない
小額紙幣をすぐ出せるように
ポケットに直接入れるのを躊躇するくらい汚い紙幣も多い

電源分配機

一つのコンセントから一度に2〜3つのバッテリ充電に必要

インドの土産考

 私は中国もインドも、中国人もインド人も、敬愛している。しかし、中国とインドの観光客相手の商人を信用できないことが多い。やたらと高額な値段を吹き掛けてくる。平気で嘘もつく。半値以下に値切ったところで品物は二流未満。そんなことが少なくない。十把一絡げにしたくはないが注意した方が良い。
 もし、買うのであれば、よほどの目利きができないと後悔することが多い。日本の百貨店で買えるものであれば、たとえ値段が高くてもそちらが確かである。
 そういうわけで私は中国とインドではなるべく土産店に行きたくない。

 そういいながら、みんなでお揃いの作務衣を作ろうという話があり、ベナレスの織物屋さんでシルクの作務衣をつくった。シルク製が一着7000円であるから、安いのは安い。しかし、縫製は荒かった。外見は素人目には大きな問題はなくとも、裏側の余った糸の処理の荒さはあきれる。いや、こんなもんだと予測はしていたが・・・。

私のインドの土産

 さて、私がインドの土産にするのは下記のものである。

マサラ・ティー (チャイ用の香辛料入りの紅茶)
マサラ味のポテトチップス
マサラ味の即席ラーメン
カレー粉 (日本のカレーにふりかけて食べると美味しくなる)

オールド・モンク

 同行の人が「オールド・モンク」というラム酒を買って帰った。このフタがいい加減みたいで、新品でもバッグの中で漏れることがあるようだ。そもそもこのラムは本当にラムだろうか。ラム酒の味と香りがあまりせず、砂糖水のように甘い。この系統のラムが好きなら、帰国後に中米のロンカパサセンテナリオを買うべきだ。わざわざ重い目をして、フタから漏れる心配をしながら持ち帰る代物ではない。現地でワンショット飲むとそれで十分と思う。

写真は

2218 枚も撮っていた。整理が大変どころではなく、観るのも大変だった。このHPの完成と公開が遅れた要因ともなった。当HPでは467枚を掲載している。

DATA

旅行期間: 平成17年(2005)2月16日〜23日
参考文献: 「新編 ブッダの世界」中村元編著(学研)、「ブッダ最後の旅」中村元訳(岩波文庫)、岩波仏教辞典、平凡社世界大百科事典 第二版、地球の歩き方 '04-'05 インド、地球の歩き方 プラスワン インド
旅行社: トラベル・ミトラ・ジャパン

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