平成23年8月24日(水)
レジデンツ Resudenz
20年以上前の卒業旅行、新婚旅行、そして今回。ミュンヘンは三度目である。ところが、このレジデンツに来たことがないように思う。今までは新市庁舎の仕掛け時計を観て、ビールを飲んで、足早に次の訪問地に行ったためだろう。
このレジデンツはバイエルン王家ヴィッテルスバッハ Haus Wittelsbach 家の宮殿。ガイドブックにあるアンティクヴァリウム
Antiquarium ※ の写真につられて入った。
ただし、ウィーンのシェーンブルン宮殿の大ギャラリーなどを連想してアンティクヴァリウムに入るとガッカリするだろう。ウィーンの華やかさに比べて、こちらは質実剛堅なのかも知れない。
それでも、天井といい、壁といい、床といい、やはり豪華絢爛である。なかでも、木工や大理石の緻密でセンスの良い技巧には感嘆した。広いアンティクヴァリウムよりも、順路最後の祖先ギャラリー
Ahnengalerie が一番感動したかも知れない。
※ Antiquarium の qu 部分は kv の発音になり「ヴ」の子音が入る
盾に触ると幸せになるライオン像
レジデンツの西側にあるレジデンツ通りを北方に歩いた。レジデンツは3ヶ所の入場券のセットであった。宝物館とレジデンツには入ったがもう一ヶ所が解らない。ここかな…と思って入った博物館はコインの博物館で違った。他にも観光したい場所があるし、新市庁舎の絡繰り時計の時間も決まっているしパスすることにした。
やがて、盾に触ると幸せになるライオン像があった。事前にそういうことをガイドブックで読んでいたが、それと気づかず触らずじまいだ。(残念)
テアティーナー教会 Theaatinerkirche と将軍堂 Feldhernhalle
の外観を観て、テアティナー通りを南下して、マッファイ通りを西進、路地を通って、フラウエン FrauenKirche
教会に向かって歩いた。日本人みたいに(日本人だが…)ガイドブックを見ながら歩かなかったのでクネクネ歩いたがたどり着いた。
フラウエン FrauenKirche 教会の塔
フラウエン教会は工事中だった。中を見学したが「悪魔の足跡」を見学し損ねた。(残念)
南塔に登った。馬鹿と煙は高いところにのぼるのだそうだが、やはりこういうところに来ると高いところからの景色は魅力だ。階段で登ることも覚悟したが、少し登ったところにエレベーターがあった。
何故か二つある北塔 Nordturm と南塔と Südturm
では12cm高さが違うらしい。高さ98.45mの南塔に登れる。
古い建物と新しい建物とごっちゃになっているのは残念である。ここはビールを飲みに来る場所なのかも知れない。
新市庁舎の仕掛け時計 11:00
11時の仕掛け時計に間に合うようにフラウエン教会の南塔を降りた。広場は団体を含めて沢山の観光客がいた。日陰に陣取って、娘と息子はアイスクリームを食べながら時間を待った。視聴者と対面のテラスでビールを飲りながら観るのも良いかもしれない。半時間以上前に席取りが必要だろうが…。
23年ぶりに仕掛け時計を観たが、人形がクルクル回るのと、最後に鳩(カッコウ?)が鳴くくらいしか憶えていなかった。騎士と騎士が勝負をして右側の騎士が倒れる場面までは憶えていなかった。まあ、こんなもんである。
豚のすね肉料理
昼食は新市庁舎の東側の地下にあるラーツケラー
Ratskeller München というお店に入った。
お目当ては、豚のすね肉料理 シュバイネハクセ Schweinshaxe
である。これは美味しかった。皮の部分がカリカリに焼いてあって香ばしい。硬さは硬いおかきよりまだ硬い、差し歯の人は注意した方が良いくらい硬い。美味しかった。
このシュバイネハクセは食べ方がある。それを知らずにナイフとフォークで食べていたら、ホール係の男性が裁いてくれた。骨を持って、骨の側から骨に沿ってナイフを入れていくのである。こうすることによって、食べやすく身をほぐすことができた。
飲み物であるが、昨夜にかなりヴァイツェンビールを飲ったのでワインにしたハウスワインのトロッケン(辛口)の赤と白と双方を美味しく戴き、レーベンブロイ
Löwenbräu の黒の樽生を飲んだ。これは新婚旅行以来23年ぶりであり感涙ものであった。美味しい〜!
あと、息子が注文した Franziskaner Weissbier
というバイツェンビールを味見して、ソーセージ二皿を注文したら食べきれなかった。美味しいのに食べられない。あ〜勿体ない。
喉が渇くので、スパークリング・ウォーターを500cc飲み干して店を後にした。よく飲みよく食べた。まだ昼だけど…。
そうして午後はドイツ博物館へ徒歩で向かう。
|